「朝青龍は日本的伝統に我慢しなかったから、成功した。白鵬は日本的しきたりを守ろうとしたから、成功した」
これは一時、モンゴルではやった両横綱への評価だが、どちらも完全な成功ではなかったことが証明された。日本的伝統を守ったか否かというより、日本に国際化を許容する器がなかったからだ。
朝青龍のように広大な草原の懐に帰って、ゆっくりと休もう。「白鵬」を歴史に残して、「草原のダワー(ダワーは彼のモンゴル語の愛称だ)」に戻ってほしい。
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「朝青龍は日本的伝統に我慢しなかったから、成功した。白鵬は日本的しきたりを守ろうとしたから、成功した」
これは一時、モンゴルではやった両横綱への評価だが、どちらも完全な成功ではなかったことが証明された。日本的伝統を守ったか否かというより、日本に国際化を許容する器がなかったからだ。
朝青龍のように広大な草原の懐に帰って、ゆっくりと休もう。「白鵬」を歴史に残して、「草原のダワー(ダワーは彼のモンゴル語の愛称だ)」に戻ってほしい。
本誌コラムニスト
静岡大学教授。モンゴル名オーノス・チョクト(日本名は大野旭)。南モンゴル(中国内モンゴル自治区)出身。編著に『フロンティアと国際社会の中国文化大革命』など