ウォールストリート・ジャーナル紙は、ドイツの入国規制は難民危機がヨーロッパを大きく揺るがしていることの表れだ、と次のように報じている。


1985年に合意したシェンゲン協定によって、ヨーロッパの国々の間を書類なしで自由に往来することが可能になったことは、ヨーロッパ統合の最も具体的な恩恵の一つだった。


だがここ数カ月、その「国境なきヨーロッパ」が皮肉にも、ドイツの強い経済や手厚い社会保障を求めて流入する難民の通り道を作ってしまった。ドイツが最近、難民は最初に入国したEU加盟国で難民登録をしなければならないという規制を一時的に緩和したことも、事態を悪化させた。ますます多くの難民が、押し寄せるようになったのだ。

 ドイツが国境管理を再開すると発表する一方、難民危機は増幅する一方だ。オーストリアではまた、難民を詰め込んだ保冷車が発見された。40人を超える難民は幸い生きていた。ギリシャのファルマコニス島沖では難民船が転覆。28人が亡くなった。半数は子供だった。