だったら、どの投稿が規定に違反しているか教えてくれといっても、もちろん完全無視である。このことも何度も要求したが、返ってくる返事は、全部一言一句同じで、取りつく島もない。ここまでくると、対応をしているのがほんとに人間かどうかすら疑わしくなってきた。もしや相手はAI(人工知能)か。
Facebookが「検閲」を人海戦術でやっているのか、AIのアルゴリズムを使っているのか知らないが、いずれにせよ、きちんと、反IS(イスラーム国)とか反アルカイダだとか区別できていない可能性はあるだろう。たしかにちょっと見、わからないしね。

その後も粘って、クレームを送りつづけたのだが、すると10月27日、ようやく文面が異なるメールがきた。でも、それは最後通牒であった。

おまえは、Facebookコミュニティーの規定に従っていないから、おまえのアカウントは永久に停止だ。いかなる理由であれ、おまえのアカウントを再開することはない。これがおまえのアカウントに関する最後のメールだ、と。
イスラエル側もアラブ側も「アカウントを停止された」と主張
ちょうどこのころ、わたしの専門分野が世界中で大騒ぎになっていて、こんなことにかかずらっているヒマはなかったので、もうFacebookとの交渉は諦めました。ときおり、Facebook上の「友達」やフォロワーの人からFacebookやめたんですか、とか、わたしのことバンした(ブロックした)んですかとか問い合わせがあるのだが、そうではありません。Facebookの規約に違反したとしてアカウントを永久停止されたのです。
Facebookのアカウント停止問題はあちこちで議論されている。われわれの中東業界はとくに政治的にセンシティブな問題が多く、よくFacebookにアカウントを停止されたとの話を聞く(日本の場合はあまり聞かないが)。
たとえば、イスラエルの研究者は、Facebookが親イスラエル、反ジハード主義のアカウントを取り締まっていると主張しているが、その一方、アラブ側、ムスリム側は、われわれこそがアカウント停止の標的にされているとまったく逆の主張をしている。
わたしのアカウントは結局、何が問題だったのだろう? 関係者のかたにはぜひとも教えてもらいたいものだ。もう立冬もすぎたが、「物言えば唇寒し秋の風」の故事が思い浮かぶ。とはいえ、物をいった自覚すらないのに秋風が吹いてしまうのは、ことさらに気分がよくない。
米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由