一方で、通貨当局が為替介入を減らして、人民元の下落をある程度放置すれば、少なくとも外貨準備の浪費は抑えられ、スパイラル的な人民元暴落シナリオの発生の可能性は大きく低下するでしょう。同時に、景気対策をしっかりと実施し、景気減速に歯止めをかけ、市場のセンチメントを改善させる必要があることは、言うまでもありません。

 周小川・人民銀行総裁は、2月26日現地時間9時30分(日本時間10時30分)から記者会見を行い、G20財務相・中央銀行総裁会議に議長国として臨む中国の基本的な方針を説明する予定です。人民元に何が起きていて、それに対して中国政府がどのような意図をもって政策を講じようとしているのかがきちんと説明される必要があります。これが肩透かしに終われば、政策対応の拙さや説明不足に起因するマーケットの混乱・動揺はまだ続くことになりそうです。

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