まるでモサドによる暗殺を前提とするような記事であるが、翌年始まった「アラブの春」によってイスラエルが危機感を深めたことは分かるとして、UAE側が関係修復を急いだのはなぜだろう。
UAEにとっても、モサドの監督下で、イスラエル企業のスパイウエアを導入したいという強い思いがあり、それが関係修復、さらに関係強化、そして今回の和平にまでつながる動きを後押ししたことは推測できる。
イスラエル企業が湾岸諸国に販売しているスパイウエアがどのように使われているか、モサドが知らないはずはない。それがムスリム同胞団の影響力を食い止めることになるのであれば、それは自分たちの任務だと考えているのかもしれない。
イスラエルとUAEなど湾岸諸国との和平の背景に、イスラエルの情報機関が民主化や人権を弾圧するアラブの強権体制を支えている構図があることは見逃すことはできない。
