マスクなしでスーパーを埋め尽くす「買い物テロ」に当局が「医療従事者への侮辱」と激怒

2021年4月2日(金)17時52分
アナベル・ドリナー 

<ようやくロックダウンの緩和にたどりついたイギリスで、マスク反対派がマスクなしで集団ショッピングという新手の抗議>

イギリス南東部のエセックス郡で、大手スーパーでマスク反対の「集団買い物テロ」があり、批判を浴びている。

メトロ紙によれば、このグループはマスク着用義務に抗議するため連れ立って、大手スーパー「テスコ」を訪れた。イングランドでは11歳未満の子どもと特定の疾患がある人を除き、買い物の際のマスク着用が法律で義務づけられているが、グループの複数のメンバーは後に警察に対して、自分たちはマスク着用を「免除されている」と主張したという。

ソーシャルメディアに投稿された抗議の動画には、マスクをしていない女性たちが集団で店内を歩きまわったり、大っぴらにお喋りをしたりする様子が映っている。背後でマスクをしているのは働く従業員たちだ。

これは医療関係者の努力に唾する行為だと、イギリスが誇る公的医療サービス、NHSの関係団体のスタッフはツイッターに投稿した。「人々の安全を守るため命を危険にさらして働いてきた全てのNHSスタッフに対する侮辱行為だ」「マスクなしの買い物を集団で行うのは愚かなだけでなく違法行為だ」

抗議活動の「ビラ」もあった

ほかのユーザーからも恐怖や失望を表すコメントが相次いだ。あるユーザーは、「これはスーパーで働く人々への侮辱でもある。不愉快だ」と書き込んだ。別の人物は、「公共の安全のために、このスーパーは2週間の隔離措置を取るべきだ!」とコメントした。

コメントの中には、抗議活動のビラとみられるものの写真もあった。問題のグループが事前に店舗に集合する計画していたことと、マスク着用義務に抗議する意図があったことを裏づける写真だ。

「買い物をしながら平和的に抗議をしましょう」とあるが TWITTER


メトロ紙の記事は、この行動を非難するチェルムスフォード市議会報道官のコメントを引用した。「チェルムスフォードの住民たちはこの1年間、根気よくさまざまな制限に耐えてきた。今になって、自己中心的な少数の人々による裏切りに遭ういわれはない」

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