拾った財布、機転を利かせて持ち主に返した驚きの方法

2019年10月24日(木)15時15分
松丸さとみ

<ロンドンで、持ち主を特定できる情報がほとんど入っていない財布を拾った人の機転のおかげで、財布は無事に、落とし主の元に戻ってきた。その方法とは......>

2割の財布しか戻ってこない英国での奇跡

財布をどこかに落としたら、残念だが戻ってこない可能性は高い。財布5つにつき1つの確率でしか返ってこないとされる英国ではなおさらだ。しかし英ロンドンでこのほど、持ち主を特定できる情報がほとんど入っていない財布を拾った人の機転のおかげで、財布は無事に、落とし主の元に戻ってきた。

財布を無くした男性、ティム・キャメロンさん(30)がツイッターで明かした、拾い主が自分を見つけ出して連絡してくれた驚きの方法が話題になっている。


英ニュースサイトiNewsによると、キャメロンさんはロンドン北部イズリントンの自宅から東ロンドンのショーディッチにある職場まで、自転車で通っている。ある日、帰宅して自転車を駐めたとき、財布が無くなっていることに気づいた。道路に落ちていないか職場までの道のりを戻ったが、見つけられなかった。

ショーディッチに到着したキャメロンさんは、カードをキャンセルしようと銀行に行った。そこで、自分の口座に超小額が複数回にわたり送金されていることに気づいたという。

わずか18文字の照会欄を駆使

キャメロンさんがツイートの中で説明した驚きの方法はこうだ。自分の銀行口座に、1ペンス(約1.4円)ずつ、4回振り込まれていた。送金時に、照会番号などを18文字まで記入できる欄がある。財布を拾った人は、キャメロンさんの財布に入っていたキャッシュカードに記載されていた口座に送金することで、この欄に18文字×4回分の文字でメッセージを送ってきたのだ。4回分のメッセージをつなげると、このように書かれていたという。

「ハーイ。道路であなたの財布を拾いました。(電話番号)にテキストメッセージか電話をして!」

キャメロンさんは、この番号に電話して相手の住所を教えてもらい、すぐに自転車で向かったとiNewsに話している。お礼に赤ワインを途中で買ったそうだ。

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