韓国・現代自動車、第3四半期は赤字転落 エンジン問題の関連費用が重し

2020年10月26日(月)18時42分

韓国の現代自動車が26日に発表した第3・四半期決算は、最終損益が赤字に転落した。エンジン問題に関連した費用が重しとなり、アナリスト予想を大幅に下回った。

現代自は第3・四半期決算で、3360億ウォン(約2億9772万ドル)の純損失を計上した。リフィニティブが集計したアナリスト12人の予想は、平均で1兆2000億ウォンの黒字だった。

現代自と傘下の起亜自動車は、エンジン発火などのリスクが高まる不具合を理由にリコール(無償回収・修理)を実施しており、リコールを巡って米当局の調査も受けている。

現代自は、エンジンの不具合との関連で2兆1000億ウォンの費用を計上したとしている。

現代自は声明文で「顧客の安全を確保し、品質関連費用の将来の拡大に備えるために予防的措置を取ったことから、第3・四半期決算はエンジンに関連した引当費用を反映することとなった」と説明した。

現代自の第3・四半期決算は、営業損益も3140億ウォンの赤字に転落。品質絡みのコストを除外すると、1兆8000億ウォンの黒字だった。売上高は2.3%増の27兆6000億ウォン。

アナリストは、米国のほかインドなど新興国での需要拡大を背景に現代自の第3・四半期の販売が好調だったことを指摘。営業損失は予想していたほど大幅なものではなかったとしている。決算発表後、現代自の株価は一時4.2%上昇した。

[ロイター]




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