『アステイオン』本誌

2018/11月発売
vol089

特集:国籍選択の逆説

2018/11発売

人は親や出生地を自分では決められない。よってこの地球上の圧倒的大数の人々には国籍選択の機会はない。国籍とは自分の身体のように受け入れざるを得ないのが現実だが、国際結婚、移住、国境変更など様々な理由で、国籍選択を迫られる人々が増えているのは、見逃されがちな事実だ。あらためて国家と国民、そしてその先にある国際秩序の意味を問いたい。

目次

【特集】

  • 巻頭言田所昌幸
  • 国籍という不条理田所昌幸
  • 在日韓国人になる林 晟一
  • アメリカ人をやめた私――重国籍の逆説 デイヴィッド・A・ウェルチ
  • 韓国人がカナダ人になるということ李 承赫
  • カジュアルなカナダ人――我らの軽い市民権とアイデンティティアンドリュー・コーエン
  • 英国人にさせられた日本人鈴木章悟
  • 割当国籍論の可能性と限界大屋雄裕
  • 無国籍を経験して陳 天璽

【写真で読む研究レポート】

  • ラタナキリの呪術師――カンボジア北東部の少数民族金子 遊

【地域は舞台】

  • 思い出をよみがえらせた人たち 対馬の朝鮮通信使、今と昔
    朝鮮通信使行列振興会(長崎県対馬市)
    阿川尚之

【世界の思潮】

  • 大都市で見る満天の星――被災地でエネルギー問題を考える白鳥潤一郎
  • 「戦中」のグローバリズム
    ――ポスト主権の政治空間をめぐる国際秩序構想
    前田亮介
  • 『ラディカル・オーラル・ヒストリー』に対する応答左地亮子
  • 夏の日の陰り――サウジ皇太子の試練池内 恵

【時評】

  • 京都時代の学生たち――とくに韓国からの一留学生のこと芳賀 徹
  • ふたつの故郷を持つ画家藤田嗣治高階秀爾
  • 「校歌」以前の校歌?渡辺 裕
  • 若手研究者の就活と研究環境に関する日米比較伊藤公一朗
  • 「知の新自由主義」の帰結?福間良明
  • 天皇家と「万引き家族」のあいだ遠藤正敬
  • コンクリートの表現藤森照信
  • 遅読術奥本大三郎

【座談会】

  • ポストオリンピックの東京と地方御厨 貴+鷲田清一+
    福岡伸一+隈 研吾

【連載】

  • 夢を種蒔く人・厨川白村――京都と大阪で過ごした幼少年時代張 競
  • 哲学漫想1――味覚の現象学山崎正和
  • 世界史の変容・序説――『ティラン・ロ・ブラン』と『国性爺合戦』三浦雅士

【フォーラムレポート】

  • グローバルな文脈での日本
PAGE TOP