今こそ、シリアの人々の惨状を黙殺することは人道に対する最大の冒涜である

2017年9月23日(土)11時50分
青山弘之(東京外国語大学教授)

<シリア内戦を終息させようとしている今、シリアの人々の惨状を黙殺し続けることは、欧米諸国のシリア内戦への干渉政策の根拠だったはずの人道に対する最大の冒涜である>

国際紛争としてのシリア内戦は終わった――5月以降のロシア、トルコ、イラン、米国による一連の「取引」によってもたらされたシリア情勢の変化には、この奇妙な言い回しがもっともふさわしい。

シリア政府への実質的屈服を意味する合意

取引は、アスタナ・プロセスと呼ばれる停戦協議と、イスラーム国に対する「テ...