最新記事

英王室

女王の棺に「敬礼」しなかったヘンリー王子...メーガン夫人には「隠し撮り」疑惑が

Why Prince Harry Did Not Salute Queen Elizabeth's Coffin During Procession

2022年9月16日(金)17時26分
キャサリン・アルメシン
女王の棺

女王の棺の前に並ぶ王室メンバー(9月14日) Dan Kitwood/Pool via REUTERS

<女王の葬儀にまつわる一連の行事では父や兄とは違って軍服の着用を認められず、「敬礼」ではなく「お辞儀」しかできない>

9月9日の英エリザベス女王の死去後、その孫にあたるサセックス公ヘンリー王子とメーガン夫人が様々なニュースで世間を騒がせている。10日にウィンザー城で弔問客の前に姿を現したときには、メーガン妃の喪服に不自然なふくらみがあるとして「番組で使うために録音機を隠し持っている」との疑惑が浮上した。

■【写真】メーガン妃が「隠しマイク」を持っている証拠とされる写真

また14日に、女王の棺がバッキンガム宮殿から王室のメンバーに付き添われてウェストミンスターホールへと運ばれた後、短い礼拝を終えてホールを退出する際にヘンリー王子が女王の棺に敬礼しなかったことも注目を集めた。その時の服装も、軍服姿だったチャールズ国王やウィリアム皇太子とは違い、ヘンリー王子とヨーク公アンドルー王子は、モーニングスーツを着用していた。

■【動画】父や兄とは違って軍服を着ず敬礼もしなかったヘンリー

これには理由があり、USウィークリー誌はヘンリー王子らは「プロトコル(儀礼)」に従っただけだと報じている。すでに公務を退いている2人の王子には軍服の着用が認められないため、モーニングスーツを着用し、女王の棺に対しては頭を下げるジェスチャーのみが許されると決定されたということだ。

新国王チャールズ3世やアン王女、エドワード王子やウィリアム皇太子を含むその他の王室メンバーは、いずれも軍服姿でバッキンガム宮殿からウェストミンスターホールへの行進に参加し、女王の棺に敬礼のポーズを取った。

軍服の着用はなしと声明を発表

ヘンリー王子は女王の国葬に伴う全ての儀式において、軍服の着用を許可されなかった。一方のアンドルー王子については、ウェストミンスターホールで通夜の儀式が行われる際のみ、「特別な経緯の印として」軍服の着用を許可すると、バッキンガム宮殿が確認している。

ある情報筋(匿名)は米ニュースサイト「ページ・シックス」に対して、ヘンリー王子は「軍服を着用できず悲しんでいた」と語った。ヘンリー王子は声明を発表し、軍服を着用しないことを認めている。

ヘンリー王子の広報担当者は、王子とメーガン妃の評伝『自由を求めて』の共著者であるオミッド・スコビーに対して、次のように述べた。「ヘンリー王子は、祖母を称える一連の行事ではモーニングスーツを着用する。王子の10年間の軍務は、彼が身に着ける制服によって決まるものではない。女王陛下の人生とレガシーに焦点を当てるようお願いしたい」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ナジブ・マレーシア元首相、1MDB汚職事件で全25

ワールド

ゼレンスキー氏、トランプ氏と28日会談 領土など和

ワールド

ロシア高官、和平案巡り米側と接触 協議継続へ=大統

ワールド

前大統領に懲役10年求刑、非常戒厳後の捜査妨害など
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 4
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 5
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 6
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 7
    赤ちゃんの「足の動き」に違和感を覚えた母親、動画…
  • 8
    中国、米艦攻撃ミサイル能力を強化 米本土と日本が…
  • 9
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 10
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 6
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 7
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 8
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 9
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 10
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中