最新記事

フェイクニュース

コロナウイルスにまつわる偽情報の蔓延で数百人が死亡していた 

2020年8月14日(金)18時15分
松岡由希子

アジア系住民への人種差別、ビル・ゲイツへの陰謀論......

医療従事者への差別やアジア系住民への人種差別もみられ、家主や近隣住民らからの中傷や暴言、暴力が世界中で確認されている。「新型コロナウイルスは国際組織によって作製された生物兵器である」といった陰謀論も、中国、イラン、ロシア、英国、米国を中心に、世界各地に拡散された。また、ワクチンをめぐってもビル・ゲイツ氏が「ワクチンを利用して、膨大な数の人々にマイクロチップを埋め込み監視しようとしている」などと陰謀論の標的となっている。

●参考記事
ワクチン陰謀論の標的にされるビル・ゲイツ氏
反ワクチン派がフェイスブック上での議論で優勢となっている理由が明らかに

噂や偏見、陰謀論による偽情報が科学的知見に基づくガイドラインよりも優先されれば、個人や社会に深刻な影響がもたらされかねない。

研究チームは「政府や地方自治体は、これらの誤情報が世界で循環するパターンを理解することが必要だ」と説く。また、政府や地方自治体がとるべき具体的な対策として、「科学的根拠に基づいた正確で適切な情報を公式サイトできちんと公開するとともに、正しい情報の流布のためにソーシャルメディアと連携すべきだ」と助言している

今、あなたにオススメ

ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドルやや軟調、円は日銀決定会合控え上

ビジネス

米国株式市場=大幅続落、FRBタカ派見通し受けた金

ワールド

米財務長官、ロシア凍結資産からの利益に対する超過利

ワールド

ロシア、旧ソ連4カ国以外への燃料輸出を一時禁止 燃

今、あなたにオススメ

MAGAZINE

特集:グローバルサウス入門

特集:グローバルサウス入門

2023年9月19日/2023年9月26日号(9/12発売)

経済成長と人口増を背景に力を増す新勢力の正体を国際政治学者イアン・ブレマーが読む

メールマガジンのご登録はこちらから。

人気ランキング

  • 1

    米モデル、ほぼ全裸に「鉄の触手」のみの過激露出...スキンヘッドにファン驚愕

  • 2

    常識破りのイーロン・マスク、テスラ「ギガキャスト」に「砂」活用し他社引き離す

  • 3

    豪サーファー、ペットのニシキヘビと波乗り あまりに動画が拡散された結果...

  • 4

    服着てる? 米セレブ、「まるで全裸」の過激衣装でイ…

  • 5

    ロシアの裏庭でアゼルバイジャンが「対テロ戦争」を…

  • 6

    イギリス史上最悪の首相? あのお馬鹿な「最短命」首…

  • 7

    エミリー・ラタコウスキー、ほぼ全裸の貝殻ビキニ姿…

  • 8

    「この国の恥だ!」 インドで暴徒が女性を裸にし、街…

  • 9

    「裸にスポンジだけ」の大胆露出...米女優の自称「清…

  • 10

    バストトップもあらわ...米歌手、ほぼ全裸な極小下着…

  • 1

    コンプライアンス専門家が読み解く、ジャニーズ事務所の「失敗の本質」

  • 2

    突風でキャサリン妃のスカートが...あわや大惨事を防いだのは「頼れる叔母」ソフィー妃

  • 3

    服着てる? 米セレブ、「まるで全裸」の過激衣装でイベント降臨...靴までスケスケ

  • 4

    米モデル、ほぼ全裸に「鉄の触手」のみの過激露出...…

  • 5

    インドネシアを走る「都営地下鉄三田線」...市民の足…

  • 6

    中国の原子力潜水艦が台湾海峡で「重大事故」? 乗…

  • 7

    「この国の恥だ!」 インドで暴徒が女性を裸にし、街…

  • 8

    「死を待つのみ」「一体なぜ?」 上顎が完全に失われ…

  • 9

    エミリー・ラタコウスキー、ほぼ全裸の貝殻ビキニ姿…

  • 10

    「ここまで落ちぶれたのか」...プーチンが見せた、金…

  • 1

    墜落したプリゴジンの航空機に搭乗...「客室乗務員」が、家族に送っていた「最後」のメールと写真

  • 2

    中国の原子力潜水艦が台湾海峡で「重大事故」? 乗組員全員死亡説も

  • 3

    イーロン・マスクからスターリンクを買収することに決めました(パックン)

  • 4

    <動画>ウクライナのために戦うアメリカ人志願兵部…

  • 5

    「児童ポルノだ」「未成年なのに」 韓国の大人気女性…

  • 6

    コンプライアンス専門家が読み解く、ジャニーズ事務…

  • 7

    サッカー女子W杯で大健闘のイングランドと、目に余る…

  • 8

    バストトップもあらわ...米歌手、ほぼ全裸な極小下着…

  • 9

    「これが現代の戦争だ」 数千ドルのドローンが、ロシ…

  • 10

    「この国の恥だ!」 インドで暴徒が女性を裸にし、街…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中