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米最高裁、強制送還対象の移民に保釈認めず 無期限に拘束の可能性も

2018年2月28日(水)14時54分

2月27日、米連邦最高裁は、強制送還手続きに伴い長期にわたって拘束されている移民について、拘束期間が6カ月を過ぎた場合は保釈を請求する権利があるとした下級審の判決を覆し、保釈の請求を認めない決定を下した。写真はワシントンDCで2015年10月撮影(2018年 ロイター/Jonathan Ernst)

米連邦最高裁は27日、強制送還手続きに伴い長期にわたって拘束されている移民について、拘束期間が6カ月を過ぎた場合は保釈を請求する権利があるとした下級審の判決を覆し、保釈の請求を認めない決定を下した。

強硬な移民政策を掲げるトランプ政権の方針を踏襲した形となった。

今回の決定は、保守派の判事5人が支持。リベラル派の判事3人は反対した。

法的な資格がある移民でも、強制送還手続きの対象となった場合、無期限に拘束される可能性がある。

米国自由人権協会(ACLU)は、強制送還手続きの対象となった移民が、保釈を請求できずに数カ月から数年にわたって拘束されるのは違法として、集団訴訟を起こしていた。

[ワシントン 27日 ロイター]


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