米、関税交渉でベトナムに「厳しい」要求=関係筋

米国がベトナムとの関税交渉で「厳しい」要求を盛り込んだ「長い」リストを提示したことが分かった。関係筋2人がロイターに明らかにした。中国から輸入する工業製品への依存度を低下させることも含まれているという。ベトナム・ランソン省で4月撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)
Francesco Guarascio Phuong Nguyen
[ハノイ 3日 ロイター] - 米国がベトナムとの関税交渉で「厳しい」要求を盛り込んだ「長い」リストを提示したことが分かった。関係筋2人がロイターに明らかにした。中国から輸入する工業製品への依存度を低下させることも含まれているという。
関係筋の1人によると、米国はベトナムの工場が中国から輸入される材料や部品の使用を減らすことを望んでおり、生産とサプライチェーン(供給網)をより注意深く管理するよう求めている。
同筋は量的な目標が盛り込まれているかどうかについては言及を避けた。
このリストは米国の交渉担当者が作成した枠組み文書の「付属書類」の一部。この件に詳しい関係筋4人が明らかにした。
そのうちの1人によると、米国との第2回協議終了後となる5月末にベトナム側に送られてきた。
ロイターは2日、4日までに最善の貿易交渉案を各国が提示することをトランプ米政権は望んでいると伝えた。
ベトナムが米国の要求にどう答えるか、4日までに独自の提案を送るかどうかは分かっていない。
米通商代表部(USTR)、ベトナム商工省からはコメントを得られなかった。