ニュース速報
ワールド

北朝鮮のロシア派兵、事実なら危険かつ憂慮すべき=米国連代理大使

2024年10月22日(火)09時23分

 10月21日、米国のウッド国連代理大使(写真)は国連安全保障理事会で、北朝鮮が対ウクライナの戦闘に加勢するためロシアに兵士を派遣しているとの情報について「危険かつ極めて憂慮すべき動向」であり、事実であれば「北朝鮮とロシアの軍事関係が深化しているのは明白だ」と警戒感を示した。写真は8月、ニューヨークの国連本部で撮影(2024年 ロイター/David 'Dee' Delgado)

Michelle Nichols

[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米国のウッド国連代理大使は21日の国連安全保障理事会で、北朝鮮が対ウクライナの戦闘に加勢するためロシアに兵士を派遣しているとの情報について「危険かつ極めて憂慮すべき動向」であり、事実であれば「北朝鮮とロシアの軍事関係が深化しているのは明白だ」と警戒感を示した。

ウッド氏は、この動きがもたらす影響に関して同盟諸国と協議していることを明らかにした。

ウクライナのキスリツァ国連大使は同日の安保理で「(北朝鮮の)部隊は11月1日までに対ウクライナ戦の準備を整える見通しだ」と語った。

ロシアのペスコフ大統領報道官は同日、ロシアと北朝鮮の協力は第三国に向けられたものではないと述べている。

英国のウッドワード国連大使は、北朝鮮が部隊を送っている「可能性は非常に高い」と発言。「北朝鮮指導部が見返りとしてロシアに高い代償を求めるのは間違いない」との見方を示した。

韓国の黄浚局(ファン・ジュングク)国連大使も「北朝鮮は部隊による貢献の見返りに、ロシアから寛大な報酬を期待するだろう。軍事もしくは金融面の支援かもしれない。核兵器関連の技術かもしれない」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国機の安全阻害との指摘当たらず、今後も冷静かつ毅

ビジネス

バークレイズ、英資産運用大手エブリン買収を検討=関

ワールド

独仏首脳、次世代戦闘機開発計画について近く協議へ=

ワールド

香港議会選の投票率低調、過去最低は上回る 棄権扇動
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 2
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 3
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...かつて偶然、撮影されていた「緊張の瞬間」
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 8
    『ブレイキング・バッド』のスピンオフ映画『エルカ…
  • 9
    仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、…
  • 10
    ビジネスの成功だけでなく、他者への支援を...パート…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 6
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 7
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 8
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 9
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中