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インドネシア貿易黒字、7月は予想以上に縮小

8月15日、インドネシア統計局が発表した7月の貿易統計は、黒字額が13億1000万ドルと予想以上に縮小した。写真は2021年1月、ジャカルタで撮影(2023年 ロイター/Ajeng Dinar Ulfiana)
[ジャカルタ 15日 ロイター] - インドネシア統計局が15日発表した7月の貿易統計は、黒字額が13億1000万ドルと予想以上に縮小した。輸入が予想よりも小幅な減少だったことが背景にある。
ロイターの調査では、黒字は25億3000万ドルと予想されていた。前月の黒字は34億6000万ドル。
インドネシアは昨年、世界的なコモディティー(商品)ブームを受けて輸出が急増し、過去最大の貿易黒字を記録した。今年は商品価格の下落により輸出が減少し、黒字幅は縮小している。それでも、39カ月連続で黒字が続いており、通貨ルピアの安定につながっている。
DBS銀行のエコノミスト、ラディカ・ラオ氏は「世界的な不確実性が通貨の重荷となる中、貿易黒字が健全に推移していることは、対外収支にとって良い兆候であり、ルピアを下支えしている」と指摘した。
7月の輸出は前年同月比18.03%減の208億8000万ドルで、予想(18.30%減)とほぼ一致した。石炭やパーム油など主力商品の価格下落が響いた。輸入は前年比8.32%減の195億7000万ドル、予想は15.50%減だった。