ニュース速報

ワールド

全ての国がコロナ巡り誠実な対応を 米国務長官、中国名指しせず

2020年04月08日(水)03時06分

ポンペオ米国務長官は7日、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、追加で2億2500万ドル相当の国際支援を行うと表明した。ニューヨーク州ニューロシェルで3月撮影(2019年 ロイター/Mike Segar)

[ワシントン 7日 ロイター] - ポンペオ米国務長官は7日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)を抑えるため、全ての国が透明性を持って誠実に対応するよう呼び掛けた。

長官は以前、中国政府が新型コロナの感染規模を隠蔽し、正確なデータを共有していないとして非難していたが、この日の国務省での記者会見では、中国の名指しを避けた。

長官は、新型コロナに関する知識を共有するために、あらゆる国が正確かつタイムリーにデータを提供すべきと指摘。「民主主義国であるかどうかにかかわらず、全ての国が新型コロナに関する情報を透明で、隠し事がなく、効率的な方法によって共有しなければならない」と述べた。

また、新型コロナの世界的な感染拡大を受け、追加で2億2500万ドル相当の国際支援を行うと表明した。同時に、マスクなど重要な医療物資については国内での利用を優先する考えを強調した。

米国は国際支援を巡り、これまで64カ国に2億7400万ドルの資金提供を約束している。

長官は「個人防護具(PPE)に対する国内需要が高まる中、政府として需要に見合うだけの重要な医療物資の確保に重点を置く」と述べた。

カナダ・オンタリオ州のフォード首相は6日、米国が医療用マスク300万枚の輸出を阻止したと批判。カナダのトルドー首相は、米政府によるマスク輸出阻止については直接言及しなかったものの、両国が建設的な協議を行っており「これらのマスクが出荷されると予想している」と述べた。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、シカゴ・ロス・ポートランドから州兵撤退

ビジネス

米国株式市場=続落、25年は主要3指数2桁上昇 3

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、年間では2017年以来の大

ワールド

ゼレンスキー氏「ぜい弱な和平合意に署名せず」、新年
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめる「腸を守る」3つの習慣とは?
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 5
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 6
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 7
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 8
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 9
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 10
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 10
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中