ニュース速報

ワールド

韓国、新型ウイルス感染者が2000人突破 株価急落

2020年02月28日(金)18時45分

2月28日、韓国疾病予防管理局(KCDC)は、新型コロナウイルスの国内の感染者が256人増え、累計2022人になったと発表した。写真は27日、ソウルの百貨店でマスクを購入するため行列する市民(2020年 ロイター/Heo Ran)

[ソウル 28日 ロイター] - 韓国疾病予防管理局(KCDC)は28日、新型コロナウイルスの国内の感染者が571人増え、累計2337人になったと発表した。

新型ウイルス感染者の半分以上が南東部の大邱市および慶尚北道清道郡で確認されている。大邱市では、新興宗教団体「新天地イエス教会」の信徒の感染が続出している。

感染による死者数は13人で、前日から変わらず。

この日のソウル株式市場は過去1週間の国内の感染者急増と米株式市場の急落を受け、下げが加速。週間では2011年以来の大幅な下落率を記録した。

韓国の人気男性グループBTS(防弾少年団)は新型ウイルス感染拡大を受け、4月にソウルで開催を予定していた公演を中止する。所属事務所が発表した。

大韓航空<003490.KS>は28日、米国行きの便の乗客全員の体温を測り、37.5度以上の場合は搭乗を拒否すると発表。25日に乗員の1人に新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを受けた措置で、同社は仁川国際空港近くにある事務所を閉鎖している。

現代自動車<005380.KS>は28日、従業員1人に同ウイルスの陽性反応が出たことを受け、南東部の蔚山(ウルサン)市にある工場の1つで生産を停止したことを明らかにした。

発表を受け、同社株はソウル市場で5%近く急落した。

同社従業員が加盟する労働組合のスポークスマンは、従業員1人が陽性反応を示したことを確認したが、詳細には言及しなかった。

現代自はニュースリリースで「感染した従業員と濃厚接触した同僚らを自主的な検疫の対象にし、感染の有無を検査するための措置を取った」とした。工場では消毒作業が行われているという。

蔚山市は、集団感染が起きている教会がある大邱市からそれほど遠くない距離にある。

同社は蔚山市に5つの自動車工場を持つ。生産能力は年間140万台で、同社の世界生産の30%近くを占める。世界最大規模の工場設備で、従業員数は3万4000人。

稼働を停止した工場は「パリセード」「ツーソン」「サンタフェ」「ジェネシスGV80」などスポーツ用多目的車(SUV)を生産している。

中国を震源地とする新型コロナウイルスの感染は、同国以外では、44カ国・地域に広がり、約3500人の感染例と54人の死者が報告されている。

中国以外では韓国の感染例が最も多く、現代自動車やサムスン電子<005930.KS>などの企業に影響を与えている。

感染拡大への政府の対応に批判が集まり、文在寅大統領の支持率が低下している。韓国世論調査会社「リアルメーター」によると、1月20日に1人目の感染が確認される前に50%前後だった同大統領の支持率は、今週25━26日に実施された調査では44.7%に低下した。

在ベトナム韓国大使館によると、韓国での急速な感染拡大を受け、ベトナムは韓国人のビザなしでの入国を禁止した。また、韓国からの渡航者はベトナム入国後、自主的隔離措置に応じなければならないという。

*内容を追加して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

パキスタン首相、トランプ氏にイラン期限2週延長を要

ワールド

イランのハッカー攻撃激化、米当局が警告 重要インフ

ビジネス

イラン戦争が物価押し上げの恐れ、インフレ期待への影

ワールド

国連安保理、ホルムズ通航決議案を否決 中ロが拒否権
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライナ軍司令官 ロシア軍「⁠春の​攻勢」は継続
  • 3
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 4
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 5
    「王はいらない」800万人デモ トランプ政権への怒り…
  • 6
    【後編】BTS再始動、3年9カ月の沈黙を経て──変わる音…
  • 7
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 8
    5日間の寝たきりで髪が...ICUに入院した女性を襲っ…
  • 9
    「人間の本性」を見た裁判官が語った、自らの「毒親…
  • 10
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 3
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 6
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 7
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 8
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 9
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 10
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中