ニュース速報

ワールド

スペイン暫定首相、組閣要請受け入れ 各政党に協力呼び掛けへ

2019年12月12日(木)11時54分

 12月11日、スペインのサンチェス暫定首相(写真)は、フェリペ6世国王からの組閣要請を受け入れたことを明らかにし、来週から各政党に協力を呼び掛ける方針を示した。写真は2日、国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)の会場で撮影(2019年 ロイター/Sergio Perez)

[マドリード 11日 ロイター] - スペインのサンチェス暫定首相は11日、フェリペ6世国王からの組閣要請を受け入れたことを明らかにし、来週から各政党に協力を呼び掛ける方針を示した。

サンチェス氏は、記者団に対し「スペイン国民は怒りや衝突にうんざりし、再び政治を信頼したいと望んでいる」と語った。

ただ、新政権が議会の承認を経て発足するまでにはまだ数週間かかる見通しだ。

サンチェス氏は週明け16日から、保守系の国民党(PP)や中道右派のシウダダノスと接触する方針という。

サンチェス氏率いる社会労働党(PSOE)は11月に行われた今年2度目の総選挙(下院、定数350)で、第1党を維持したものの、議席を減らし、過半数にはさらに遠い状況となった。[nL3N27R05T]

選挙の2日後には急進左派ポデモスと連立政権を樹立することで基本合意したと発表したが、両党を合わせた議席数は155で、過半数の176議席に届いていない。

こうした状況からPSOEは先月、スペイン北東部カタルーニャ州の独立を掲げる政党カタルーニャ共和主義左派(ERC)と協議を開始した。同党は13議席を獲得し、政権樹立の鍵を握る可能性がある。

ERCはスペイン政府とカタルーニャ自治政府の無条件対話など一連の要求を挙げ、協力の条件としている。

サンチェス氏は11日、ERCとの協議の詳細には言及せず、各政党に政治的こう着状態の打開に向け「責任」ある行動を呼び掛けた。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア軍、ドネツク州要衝ポクロフスクに迫る=ウクラ

ビジネス

オープンAI、IPOを準備 評価額最大1兆ドルも=

ビジネス

アルファベット、投資額引き上げ クラウド・広告好調

ワールド

米政府閉鎖で低所得者向け光熱費支援に支障、各州に資
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    コレがなければ「進次郎が首相」?...高市早苗を総理に押し上げた「2つの要因」、流れを変えたカーク「参政党演説」
  • 4
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【クイズ】開館が近づく「大エジプト博物館」...総工…
  • 7
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 8
    リチウムイオンバッテリー火災で国家クラウドが炎上─…
  • 9
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 10
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した国は?
  • 4
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 5
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 6
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 9
    シンガポール、南シナ海の防衛強化へ自国建造の多任…
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 8
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 9
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 10
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中