ニュース速報

ワールド

外交・安保対話は「率直な」意見交換へ、南シナ海など=駐中国米大使

2018年11月09日(金)10時33分

 11月8日、米国のブランスタッド駐中国大使は、9日にワシントンで開催される米中の高官級外交・安全保障対話では人権や南シナ海の問題などで「率直な」意見交換が行われる見通しだと語った。写真は習近平国家主席(右)と握手する同駐中国大使(左)。昨年9月に北京で代表撮影(2018年 ロイター)

[ワシントン 8日 ロイター] - 米国のブランスタッド駐中国大使は、9日にワシントンで開催される米中の高官級外交・安全保障対話では人権や南シナ海の問題などで「率直な」意見交換が行われる見通しだと語った。国務省で8日、記者団に述べた。

米国は北朝鮮など優先課題の進展を目指すとしたほか、戦略的安全保障に関してや、「軍事面で起こり得るミスや事故」をどのように防ぐかについても協議されるとした。

対話には、米国からポンペオ国務長官とマティス国防長官が、中国側は楊潔チ・共産党政治局委員と魏鳳和国防相が出席する。

同対話は10月に中国で行われる予定だったが、貿易や台湾、南シナ海の問題で緊張が高まる中、延期されていた。

焦点は外交・安保問題になるものの、11月30日─12月1日の20カ国・地域(G20)首脳会議で予定されるトランプ大統領と習近平国家主席の会談を前に、両国の貿易戦争解決に向けた取り組みも協議されるとみられる。

ブランスタッド大使は「中国との建設的で結果を重視する関係を望む。われわれは中国を抑制しようとしているのではなく、公正と互恵性を求めている」と述べた。

また「外交・安保対話は南シナ海や人権といったさまざまな問題について率直かつオープンに意見交換を行う場だ」と指摘。

さまざまな国際問題における中国の協力にも言及し、北朝鮮を交渉のテーブルに戻す上で「非常に重要な役割」を担うとの認識を示した。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ECB、動向次第で利下げや利上げに踏み切る=オース

ビジネス

ユーロ圏の成長・インフレリスク、依然大きいが均衡=

ビジネス

アングル:日銀、追加利上げへ慎重に時機探る 為替次

ワールド

トランプ大統領、ベネズエラとの戦争否定せず NBC
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 2
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末路が発覚...プーチンは保護したのにこの仕打ち
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 6
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 7
    中国の次世代ステルス無人機「CH-7」が初飛行。偵察…
  • 8
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 9
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 10
    9歳の娘が「一晩で別人に」...母娘が送った「地獄の…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 8
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 9
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 10
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中