ニュース速報
ビジネス

南アGDP、第3四半期は前期比-0.3% 予想外のマイナス成長

2024年12月04日(水)10時31分

南アフリカ統計局が3日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)は季節調整済みで前期比0.3%減と、予想外のマイナス成長となった。テンビサの店舗で昨年8月撮影。(2024年 ロイター/Siphiwe Sibeko/File Photo)

[プレトリア 3日 ロイター] - 南アフリカ統計局が3日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)は季節調整済みで前期比0.3%減と、予想外のマイナス成長となった。

ロイターがまとめた市場予想は0.5%増だった。   

農業生産が28.8%減と、大幅に落ち込んだ。穀物などの生産が減少した。トウモロコシと大豆が干ばつの影響を受けたという。

アフリカ南部は今年、過去数十年で最悪の干ばつに見舞われており、地域全体の経済生産が打撃を受けている。

統計局の当局者は「トウモロコシと大豆は田畑作物の約7割を占めており、干ばつの影響で厳しい四半期だったことは認識している」と述べ、「農業部門の縮小を除けば、GDPは0.4%となり、これはコンセンサス予想に非常に近い数字となる」と述べた。

南アの第3・四半期のGDPは前年同期比では0.3%増。市場予想の1.2%増を下回った。

キャピタル・エコノミクスのアナリスト、デビッド・オモジョモロ氏は、今回の予想外の下振れが南アフリカ準備銀行に金融緩和サイクルの継続を促す可能性があると述べた。

スタンダード・チャータード銀行のアフリカ・中東担当チーフエコノミスト、ラジア・カーン氏は、第3・四半期の成長率が低調だったにもかかわらず、南ア経済の見通しは依然として明るいと述べた。今回の数字は「全般的な見通しを変えるものではない」とし、鉱業、製造業、建設業の全てが直近の四半期に拡大したことを強調した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

最低賃金引き上げ目標、経済動向踏まえて今後検討=高

ワールド

米、40空港で運航10%削減へ 政府機関閉鎖で運営

ワールド

米ボーイング、737MAX墜落事故巡り犠牲者3人の

ワールド

台風25号、フィリピン死者114人に 勢力強めベト
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイロットが撮影した「幻想的な光景」がSNSで話題に
  • 4
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 5
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 6
    カナダ、インドからの留学申請74%を却下...大幅上昇…
  • 7
    もはや大卒に何の意味が? 借金して大学を出ても「商…
  • 8
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 9
    約500年続く和菓子屋の虎屋がハーバード大でも注目..…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 9
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中