豪ウエストパック銀、新CEOにミラー氏 富裕層部門出身
9月9日、オーストラリア3位の銀行であるウエストパック銀行は新たな最高経営責任者(CEO)兼マネジングディレクターに法人・富裕層部門責任者のアンソニー・ミラー氏を指名したと発表した。写真はシドニーにある同行のビル。5月撮影(2024年 ロイター/Jaimi Joy)
Adwitiya Srivastava
[9日 ロイター] - オーストラリア3位の銀行であるウエストパック銀行は9日、新たな最高経営責任者(CEO)兼マネジングディレクターに法人・富裕層部門責任者のアンソニー・ミラー氏を指名したと発表した。
12月16日に就任する。
現CEOのピーター・キング氏は12月15日に退任する。キング氏は同行に30年勤務。約5年前にCEOに就任した。
ミラー氏は2020年にウエストパック銀行に移籍。移籍前はドイツ銀行のオーストラリア・ニュージーランド担当CEOや投資銀行事業(アジア太平洋)担当の共同責任者を務めていた。ゴールドマン・サックスにも16年間勤務した。
モーニングスターのシニア株式アナリスト、ネイサン・ザイア氏は「新体制に移行しても同行の方向性は変わらないだろう。キング氏は困難な時期にトップを務めたが、融資と利益の伸びを取り戻し、リスクを巡る多くの問題を解決した。かなり良い状態で同行を去ることになる」と指摘。
「ミラー氏の大きな課題は、現在進めているテクノロジー分野の簡素化を成功させることだろう」と述べた。
ウエストパック銀行の株価は、市場全体が値下がりする中、一時2.2%下落した。