ニュース速報
ビジネス

空売り業者シトロン、米当局が株価操縦で起訴

2024年07月29日(月)13時52分

 7月26日、米当局は空売り投資家アンドリュー・レフト被告と同氏のファンド、シトロン・キャピタルを起訴した。エヌビディアやテスラなど複数の銘柄の持ち高について、誤解を招く説明を行い、市場を操作し投資家を欺いたとしている。2009年7月、証券取引委員会(SEC)本部で撮影(2024年 ロイター/Jim Bourg)

Chris Prentice

[26日 ロイター] - 米当局は空売り投資家アンドリュー・レフト被告と同氏のファンド、シトロン・キャピタルを起訴した。エヌビディアやテスラなど複数の銘柄の持ち高について、誤解を招く説明を行い、市場を操作し投資家を欺いたとしている。

司法省と証券取引委員会(SEC)は26日、同被告がソーシャルメディアとニュース番組で自身の取引を宣伝した後、すぐに持ち高を反転させ2000万ドルの利益を上げたと指摘した。

司法省によると、レフト被告は2018年10月22日ごろ、テスラ株を買い、翌日ツイッター(現X)に「今期はテスラを買い持ち」と投稿した。しかしその数分後に半分以上について売り注文を出し、少なくとも100万ドルの利益を得た。

翌月には144ドル前後で取引されていたエヌビディア株が165ドルになるとの見方を示し、同株の買い持ちにしていると明らかにした。だが2時間も経たないうちに全株式を売却していたという。

レフト被告はまた、自身の持ち高に関する情報を公表する前に第三者に知らせ、報酬を受け取っていた。事前に通知を受けたヘッジファンドなどは、利益を上げたり損失を抑えたりすることができたという。

同被告の弁護士は「ここに犯罪はない」と述べ、争う構えを示した。「レフト氏はあらゆる法律を順守するために特別な措置を取ってきた。自分が真実でないと考える情報をレフト氏が公表したとは司法省もSECも主張していない」と指摘した。

法律の専門家は、同被告の有罪を立証するのは難しいかもしれないとの見方を示している。

米法律事務所デュナミスのロバート・フレンチマン氏「起訴状に記載されている行為のいくつかは、空売り業者の間ではごく普通のことだ」と述べた。

「ただし自分の持ち高やヘッジファンドとの関係、調査の情報源などについてうそをつくと、証券取引法に抵触する可能性がある」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米地裁、FRB議長の召喚状差し止めの判断維持 検察

ワールド

イラン上空で米戦闘機撃墜、乗員1人を救助 対イラン

ビジネス

米3月雇用者数17.8万人増、過去15カ月で最多 

ワールド

米政権、「脱獄不能」アルカトラズ監獄再開へ予算 ア
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 2
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 5
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    中国は「アカデミズムの支配」を狙っている? 学術誌…
  • 8
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 9
    60年前に根絶した「肉食バエ」が再びアメリカに迫る.…
  • 10
    『ナイト・エージェント』主演ガブリエル・バッソが…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 6
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 7
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 8
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 9
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 10
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中