仏当局、アマゾン物流部門に罰金 過度に従業員を監視
1月23日、フランスの情報保護当局「情報処理と自由に関する国家委員会」(CNIL)は、米アマゾン・ドット・コムのフランス物流部門が従業員の業績監視のため「過度な」監視システムを設置したとして、3200万ユーロ(3500万ドル)の罰金を課したと発表した。仏ボーブで2021年撮影(2024年 ロイター/Pascal Rossignol)
[パリ 23日 ロイター] - フランスの情報保護当局「情報処理と自由に関する国家委員会」(CNIL)は23日、米アマゾン・ドット・コムのフランス物流部門が従業員の業績監視のため「過度な」監視システムを設置したとして、3200万ユーロ(3500万ドル)の罰金を課したと発表した。
具体的には、従業員がスキャナー装置を作動させていない時間を追跡するシステムの導入について違法と指摘。荷物のスキャン速度を図るシステムも「過剰」との判断を示した。
CNILは「より全般的に見て、CNILは正規と有期雇用の従業員のデータなどを31日にわたってシステムで収集するのは過剰と判断した」と説明した。
アマゾンの広報担当者は、罰金に同意しないとし、「倉庫管理システムは業界の標準で、営業上の安全と品質効率を確実に実現するとともに、在庫状況の追跡と顧客の要望に応じたタイムリーな出荷処理のために必要」と反論した。