ニュース速報
ビジネス

訂正-米国株式市場=まちまち、短縮取引で薄商い ブラックフライデーに注目

2023年11月25日(土)19時34分

米国株式市場は、ダウ工業株30種とS&P総合500種が上昇したものの、ナスダック総合はモメンタム銘柄に売りが出たことで小幅安で取引を終えた。(2023年 ロイター/Brendan McDermid)

(第5段落の国内総生産と個人消費支出の発表日を訂正しました)

[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米国株式市場は、ダウ工業株30種とS&P総合500種が上昇したものの、ナスダック総合はモメンタム銘柄に売りが出たことで小幅安で取引を終えた。

この日は感謝祭の祝日の翌日で短縮取引となる中、商いは低調。恒例の大規模セール「ブラックフライデー」の状況が注目されている。

スパルタン・キャピタル・セキュリティーズ(ニューヨーク)のチーフ・マーケット・エコノミスト、ピーター・カーディロ氏は「マクロ経済指標がまちまちだったほか、短縮取引となっているため、商いは薄い」と指摘。ブラックフライデーについては「消費者の財布のひもはかなり固い。消費したとしても、値引きを探している」とし、「消費者の懐は金利上昇の影響を受けている」と述べた。

この日発表の経済指標では、米S&Pグローバルの11月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が50.7と横ばい。雇用指数は3年半ぶりに50割れとなり、第4・四半期の景気減速予想と一致した。

来週は29日(訂正)発表の第3・四半期の国内総生産(GDP)統計のほか、30日(訂正)発表の個人消費支出(PCE)価格指数などが注目材料。米連邦準備理事会(FRB)が利下げに転じる時期が焦点になっている。

S&Pの主要11セクターではヘルスケアなど9セクターが上昇。通信サービスやハイテクなどは下落した。

個別銘柄では、半導体大手エヌビディアが1.9%安。関係筋によると、エヌビディアは中国に投入する人工知能(AI)用の新型半導体の発売を延期すると中国の顧客に伝えた。

一方、ロボット掃除機「ルンバ」を展開するアイロボットは39.1%急騰。欧州連合(EU)が米アマゾン・ドット・コムによるアイロボットの買収を無条件で承認するとの見通しが伝わったことで買いが入った。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.64対1の比率で上回った。ナスダックでも2.29対1で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は49億7000万株。直近20営業日の平均は104億9000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 35390.15 +117.12 +0.33 35299.9 35399. 35299.

0 44 90

前営業日終値 35273.03

ナスダック総合 14250.86 -15.00 -0.11 14238.0 14270. 14214.

4 28 13

前営業日終値 14265.86

S&P総合500種 4559.34 +2.72 +0.06 4555.84 4560.3 4552.8

1 0

前営業日終値 4556.62

ダウ輸送株20種 15094.20 +61.92 +0.41

ダウ公共株15種 865.98 +2.93 +0.34

フィラデルフィア半導体 3747.93 +2.97 +0.08

VIX指数 12.46 -0.34 -2.66

S&P一般消費財 1334.14 +1.78 +0.13

S&P素材 509.76 +1.69 +0.33

S&P工業 897.85 +2.61 +0.29

S&P主要消費財 742.94 +2.83 +0.38

S&P金融 587.20 +1.93 +0.33

S&P不動産 227.39 +0.82 +0.36

S&Pエネルギー 645.08 +2.87 +0.45

S&Pヘルスケア 1525.24 +7.75 +0.51

S&P通信サービス 240.22 -1.61 -0.67

S&P情報技術 3267.66 -10.43 -0.32

S&P公益事業 316.50 +0.96 +0.30

NYSE出来高 3.97億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 33750 + 150 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 33740 + 140 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

エヌビディア、半導体密輸対策に役立つ位置確認技術構

ビジネス

26年の最大のテールリスクはAI巡るサプライズ、ヘ

ワールド

インドネシアとの貿易協定、崩壊の危機と米高官 「約

ビジネス

米エクソン、30年までに250億ドル増益目標 50
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【クイズ】アジアで唯一...「世界の観光都市ランキング」でトップ5に入ったのはどこ?
  • 3
    トランプの面目丸つぶれ...タイ・カンボジアで戦線拡大、そもそもの「停戦合意」の効果にも疑問符
  • 4
    中国の著名エコノミストが警告、過度の景気刺激が「…
  • 5
    「韓国のアマゾン」クーパン、国民の6割相当の大規模情…
  • 6
    死者は900人超、被災者は数百万人...アジア各地を襲…
  • 7
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 10
    イギリスは「監視」、日本は「記録」...防犯カメラの…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中