ニュース速報

ビジネス

サンタンデール、通期は過去最高益 第4四半期に貸倒引当金急増

2023年02月02日(木)17時21分

 スペインの銀行大手サンタンデールが2日発表した2022年通期決算は、純利益が18%増の96億ユーロ(106億ドル)と過去最高を記録した。写真は同行のロゴ。2021年5月、ワルシャワで撮影(2023年 ロイター/Kacper Pempel)

[マドリード 2日 ロイター] - スペインの銀行大手サンタンデールが2日発表した2022年通期決算は、純利益が18%増の96億ユーロ(106億ドル)と過去最高を記録した。

融資の拡大が寄与した。ただ、景気の先行き不透明感を受けて、第4・四半期に貸倒引当金を大幅に積み増した。

第4・四半期の純利益は、前年比1%増の22億9000万ユーロ。ロイターがまとめた市場予想の20億7000万ユーロを上回った。

通期の純利益は、市場予想の93億9000万ユーロを上回った。金利上昇、収入の増加が寄与した。世界全体で700万の新規顧客を獲得。法人・投資銀行部門の業績も底堅かった。

ただ、第4・四半期の貸倒引当金は前年比106%増の30億2000万ユーロ。米国とブラジルを中心に引当金を積み増した。市場予想の30億8000万ユーロはわずかに下回った。

信用リスクや潜在的な損失を管理するためのコストである「コスト・オブ・リスク」は99ベーシスポイント(bp)と、9月末時点の86bpから上昇。年間の見通しだった100bpは下回った。

今年のコスト・オブ・リスクは上昇するが、引き続き120bpを下回る見通しという。

第4.四半期の純金利収入は17%増の102億ユーロ。市場予想の101億5000万ユーロとほぼ一致した。金利上昇が寄与した。通期の純金利収入は16%増加した。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

STマイクロ、第4四半期は増収見込む 設備投資計画

ビジネス

金融システムは安定性を維持、仲介活動も円滑=日銀リ

ビジネス

日経平均は続落、利益確定売り 米中摩擦など重し

ビジネス

欧州航空宇宙3社、衛星事業の統合発表 米スペースX
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺している動物は?
  • 3
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシアに続くのは意外な「あの国」!?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 6
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 7
    汚物をまき散らすトランプに『トップガン』のミュー…
  • 8
    国立大卒業生の外資への就職、その背景にある日本の…
  • 9
    ハーバードで白熱する楽天の社内公用語英語化をめぐ…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 5
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 6
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 7
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 8
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 9
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 10
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中