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豪中銀、予想より小幅の0.25%利上げ 今後も引き締め方針

2022年10月04日(火)14時15分

 オーストラリア準備銀行(中央銀行)は4日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを25ベーシスポイント(bp)引き上げ、2.60%とした。写真は準備銀行前を歩く女性。2018年2月撮影(2022年 ロイター/Daniel Munoz)

[シドニー 4日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)は4日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを25ベーシスポイント(bp)引き上げ、9年ぶり高水準の2.60%とした。予想の50bpより小幅な利上げで、市場はサプライズと受け止めた。ただ、中銀は今後の追加引き締めに含みを持たせた。

5月以降で6回目の利上げとなり、計250bp引き上げた。

中銀はキャッシュレートが短期間で大幅に引き上げられたため、ペースを緩めたと説明。理事会は「オーストラリアのインフレと経済成長の見通しを評価する」としたほか、「今後一定期間、さらに金利を引き上げると想定している」と表明した。

声明発表直後、豪ドルは約0.5米セント下げたが、すぐに0.6491米ドルで落ち着き、0.3%安となった。[AU/INT]

金利先物は、これまで予想されていた4.0%を下回る金利のピークが見込まれることを市場が織り込んだため急騰。3年債先物は42.5ティック安の96.750と急落している。

ロウ総裁は、世界経済の見通しが悪化していることに加え、借入コストの急上昇に対する豪家計の反応も大きな不安要素だとした。

ANZのシニアエコノミスト、キャサリン・バーチ氏は「求人広告をはじめとする豪労働市場の先行指標が依然として好調であるという事実は、中銀が需要の伸びを鈍らせるためにキャッシュレートを現在の予想よりもさらに制約的な領域まで持っていく必要があるかもしれないことを示唆している」と述べた。

ロイター
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