コラム

「勝ったのはトランプ」と一部日本人までが言い張る理由

2020年12月17日(木)20時13分

米大統領選本選でバイデンが勝利しても、頑なに「これは不正選挙だ!トランプ勝利の可能性はある」と口角泡を飛ばした日本の保守派には、第二次安倍政権への喪失感と、強き者にすがる対米隷従精神と事大主義が見え隠れする。

普段は「憲法9条というロマンティシズムではなく、国際政治におけるリアリスティックな動きを観よ」と言っている日本の保守派が、自分のすがる「親方=トランプ」の負けが確定すると、「バイデンは不正で票を獲得したのだから、トランプにも勝利の目がある」と夢想的トンデモ論を絶叫し、あまつさえ「勝ち組」「負け組」に分裂して「保守大乱」の様相を呈していることは、実に情けなく反知性的な児戯であると言えよう。

いったいいつ、日本の保守派は「幼年期の終わり」を迎えるのだろうか。多分その進化は永遠に無いのかもしれない。


プロフィール

古谷経衡

(ふるや・つねひら)作家、評論家、愛猫家、ラブホテル評論家。1982年北海道生まれ。立命館大学文学部卒業。2014年よりNPO法人江東映像文化振興事業団理事長。2017年から社)日本ペンクラブ正会員。著書に『日本を蝕む極論の正体』『意識高い系の研究』『左翼も右翼もウソばかり』『女政治家の通信簿』『若者は本当に右傾化しているのか』『日本型リア充の研究』など。長編小説に『愛国商売』、新著に『敗軍の名将』

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