『アステイオン』本誌

2012/5月発売
vol076

特集:今、何が問題か

2012/5発売

『アステイオン』は創刊以来の四半世紀、本質的な「問題」を正面から語り、時代の大きな流れの中で「今」を問う試みを続けてきた。この基本的な姿勢にはいささかの変更もないが、新しい編集体制で臨んだ本号の特集では、各編集委員が「今、何が問題か」について自問することで、われわれの知的姿勢を改めて明らかにしておきたい。

目次

【特集】

  • 巻頭言
  • 心地よい停滞の中の不安田所昌幸
  • 魂の幸福を語り合うこと張 競
  • 恐怖とのつきあい方苅部 直
  • 「太平洋の世紀」に細谷雄一
  • 「アラブの春」がもたらしたもの池内 恵
  • しんがりの思想――知性の公共的使用のために鷲田清一

【論考】

  • 馬英九再選と台湾の「自己革新」松田康博
  • 福島第一原発事故後の日本の電力産業橘川武郎
  • ユーロ危機の深層――「対岸の火事」を超えて遠藤 乾
  • 日本人にとっての「市民」中西 寛
  • ニクソンと毛沢東の現実主義大嶽秀夫

【地域は舞台】

  • 感動体験が子ども達を変えた――現代版組踊「肝高の阿麻和利」桑田瑞穂

【世界の思潮】

  • 無邪気な政治の罪マーク・リラ
  • ロシア政治の通奏低音袴田茂樹
  • 二つのポピュリズムに揺れる米国ジョナサン・ラウシュ
  • イタリア人論の系譜シルヴィオ・ヴィータ

【時評】

  • 漱石の絵画贋作芳賀 徹
  • 旅の東西高階秀爾
  • ラジオの文化と「非公式」な担い手たち渡辺 裕
  • 「日本では木は腐るのか?」藤森照信
  • シカが増えて......奥本大三郎

【著者と語る】

  • 文明というもろい果実――その起源と行方山崎正和+田所昌幸
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