投稿の対象となる動物――あるいは生き物――は、全ての種だ。犬、猫、馬、鳥はもちろん、魚やカエル、昆虫まで含む。プラスチックの恐竜の写真などもポストするという。

センターが1日にポストする写真は4枚である。簡単に見えるが、厳選しながらそれを続けるのは、かなりの根気か使命感がなければできないだろう。

その話をする中で、彼女は自分のトラウマについて語ってくれた。詳細についてはノーコメントだったが、子供時代に極度のトラウマを抱えたことがあったらしい。そのトラウマと共に嫌でも成長していかなければならなかったという。

フォトジャーナリストとしての長いキャリアの中で、人間の残酷な死を目の当たりにしたこともあるし、例えばきつく締められ過ぎた首輪のところにウジが湧いた状態で飼われていた子犬など、動物の虐待に遭遇したこともあった。

さらに彼女は、新たなトラウマも抱え込むことになった。2006年頃からのメディア業界の激変と不景気で、22年間勤めていた職場でスタッフフォトグラファーの仕事を失ったのだ。まるで自分が死んだようになってしまった、と彼女は語った。

それだけではない。その後、何とかカムバックしようとしていた矢先に、今度は父親が認知症になり、センターの母親を道連れに死のうとしたのだ。彼女のPTSD(心的外傷後ストレス障害)は蓄積していくが、それを治癒し、生活に欠かせない慰めを与えてくれたのは、一緒に生活していた動物たち、犬たちだった。

なかでも、ベラと名付けた犬を撮影することが彼女にとってセラピーそのものになっていった。実のところ、こうした自身の経験が「tea_journals」を作った理由なのだろう。それは動物たちへの恩返しでもあるのかもしれない。

現在センターは、ベラを含め、3匹の犬たちと暮らしている。

今回ご紹介したInstagramフォトグラファー:
Cheryl Senter @tea_journals


(ベラとセンターの影)

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