プロジェクトのタイトルは"We Shall See"。事故から数週間後、父親が目覚め、感覚を取り戻し始めた。そうした中で父親の回復への希望、そして2人の強い絆の誕生という新たな可能性がどう見えていくのかを表したタイトルだ。
だが結局、父親は事故が元で逝ってしまった。希望から、味わったことのない、計り知れない虚しさに変わってしまった。同時に彼のプロジェクトは新たな"We Shall See"に変化する。愛を認識した父親という存在の損失から、今度は自分自身の回復である。長い時を必要とするだろう、悲しみと向き合い続けるプロセスである。
とはいえ、"We Shall See"のプロジェクトは、同時にセラピーでもある。このフォトプロジェクトを通して、自らの弱さを発見し、写真の持つヒーリング・パワーを認識したと、ウィルムズはいう。加えて、インスタグラムを通して、多くの人が同じような経験(予期せぬ突然の肉親の死)をしていることを知った。そのため、このプロジェクトは続けていきたいと彼は語る。悲しみのプロセスから完全に解き放たれるまでは。そしてもちろん、父を忘れ去ることはありえない、と。
今回ご紹介したInstagramフォトグラファー:
Ian Willms @ianwillms