例外はアーティストだ。フランス人の映画監督、俳優、歌手やファッションデザイナーは既にその頃、日本に関心を持っていた。私の大好きな歌手イブ・シモンは77年から90年代の半ばまで、なんと35回も来日した。
彼は自分の曲や小説、雑誌の記事で日本での経験について語っている。東京、大阪、広島でコンサートをしたし、彼の小説は日本語訳もいくつか出版された。
最近、私が最も驚いたのは若いフランス人歌手への日本文化の影響だ。例えば、アメリカでも大人気のアヤ・ナカムラ。日本とは全く関係のない彼女だが、漫画が好きで、米ドラマに登場する日本人キャラクターのヒロ・ナカムラから芸名を取ったと説明している。
ホシというフランス人歌手の名前も日本語の「星」が由来だし、ほかにもこういう人はたくさんいる(ただ、彼らは日本で人気のあるアーティストではない)。
日本の文化を知りたい気持ちもフランス人の間で明らかに高まっている。書店に行けば俳句、茶の湯、着物などについての本が並んでいる。フランスで「日本の哲学」と呼ばれているZen(禅)、Ikigai(生きがい)などを説明する本もある。