スロバキアのフィツォ首相は23日、ロシア産原油を東欧へ⁠運ぶドルジバ・パイプライン経由の原油供給が再開されるまで、ウクライナからの緊急電力供給要請に応じない方針を示した。

隣国ハ⁠ンガリーは同パイプライン経由の原油輸送が再開されるまで欧州⁠連合(EU)の対ロシア追加制裁措置のほか、ウクライナへの融資を阻止すると表明。スロバキアとハンガリーは北大西洋条約機構(NATO)にも加盟しており、ロシアへの対応を巡⁠り欧州は難しい舵取りを迫られている。

ウクライナはロシアが1月⁠27⁠日にウクライナ西部のパイプライン設備をドローン(小型無人機)で攻撃したとしており、スロバキアとハンガリー向けのロシア産原油供給はそれ以降停止している。

スロバキアの⁠フィツォ首相は、ドルジバ・パイプラインを経由した原油供給が再開されるまで、ウクライナが電力供給を求めても応じないと表明。こうした対応は国際的な規則や義務に違反しない範囲でスロバキアが取ることのできる最初の対抗措置に⁠なるとし、ウクライナが戦略物資の供給などを通してスロバキアの利益を損ない続ければ、「ウクライナのEU加盟を巡るこれまでの建設的な姿勢を見直すと同時に、追加的な措置を検討すする」と警告した。



[ロイター]
トムソンロイター・ジャパン
Copyright (C) 2026トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます
細胞を「生物学的資産」として管理する時代へ──iPS細胞治療の最前線
細胞を「生物学的資産」として管理する時代へ──iPS細胞治療の最前線
ニューズウィーク日本版 台湾有事の新シナリオ
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。

米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます