<「アーチの下でキスすると永遠に結ばれる」──世界中のカップルの聖地がまさかの最後を迎えた>

イタリアのアドリア海沿岸で長年「恋人たちのアーチ」として親しまれてきた天然の岩のアーチが16日、バレンタインデーの週末に発生した暴風雨の影響で崩落し、海へと消えた。

【動画】イタリアの観光名所「恋人のアーチ」、嵐で崩壊後の「無惨な姿」

崩落したのは、プーリア州サレント地方のトッレ・サンタンドレア沖に位置するサンタンドレア・ファラリオーニ・アーチ。石灰岩の断崖とターコイズブルーの海に囲まれ、何世紀にもわたりその姿を保ってきた。アーチの下でキスをすると永遠の愛で結ばれるとの言い伝えから、毎年多くのカップルが訪れていた。

そんなカップルの「聖地」であったアーチだが、悪天候と激しい高波が、ついに脆弱な石灰質砂岩(カルカレナイト)の構造を崩壊させた。

メレンドゥーニョ市のマウリツィオ・チステルニーノ市長はCNNの取材に、「サレントのイメージと観光に壊滅的な打撃。胸をえぐられる思いだ」と名所喪失のショックを語った。

このアーチは、風と波が長い年月をかけて断崖を削り、形成されたもの。かつては海賊の接近を見張る戦略的な監視地点として使われていたが、18世紀後半には恋人たちの名所へと姿を変えた。近年はソーシャルメディアの拡散によって知名度が一段と高まり、人気観光地となっていた。

侵食への懸念は以前から指摘されており、2024年には地元当局が海岸侵食対策を目的とする450万ドルの保全補助金を申請したが、資金確保には至らなかったと、チステルニーノ市長は地元メディアに明らかにした。

市長はCNNに対し、「自然が生み出したものを、自然が取り戻した。30年前にあった風景はもはやそこにはない」と語った。

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