<キューバで地政学的な綱引きが激化している。エネルギー危機による経済崩壊寸前のなかで、次に起きるのは体制転換か、移民流出か>

ただでさえ深刻なキューバの経済危機がさらに悪化している。アメリカはベネズエラのマドゥロ大統領を拘束後、キューバについても政治的変革を望む姿勢を打ち出した。

米政府はベネズエラ近海での海軍増強を通じて、キューバへの石油輸出阻止に動き、1月29日にはキューバに燃料を輸出する国に追加関税を課すと脅しをかけた。

キューバはエネルギー供給の一部をこうした輸入に依存している。首都ハバナではガソリン節約のため車の通行量が減少。多くの家庭で炭や薪が調理に使用されている。

キューバ経済の重要な柱である観光業も不振に陥った。航空会社はキューバ便を休止。ホテルの閉鎖も相次ぐ。複数の外国大使館は職員の待避計画を練り直している。

キューバ政府は2月6日、エネルギーの配給制開始を発表した。ある公立病院の職員がキューバの独立系メディアに語ったところによると、「ガソリン不足のため、全ての手術と他の自治体からの患者の搬送が中止になった」という。医薬品も不足している。

ピザ店主のイスベン・ペラルタは外国メディアにこう語った。「小さな商売をしている者の一部は何とか食いつないでいるが、大多数の人々は食べ物がない」

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一般国民への悪影響が大きい