<緻密な仕組みが施されたスーパーマーケットは「社会を映す鏡」。ただ便利になるだけではない変化が、すぐそこに迫っている>

『なぜ野菜売り場は入り口にあるのか――スーパーマーケットで経済がわかる』(白鳥和生・著、朝日新書)といった本を目にすると、どうしても「答え」が気になってしまうのではないだろうか? そこで、いきなりだがその答えから明らかにしていこう。
『なぜ野菜売り場は入り口にあるのか――スーパーマーケットで経済がわかる』
野菜売り場(青果売り場)がスーパーマーケットの入り口付近にあるのは、視覚的なインパクトを与えるため。色とりどりの野菜や果物を並べることで新鮮さをアピールしているのだという。同時に、質の高さを訴える効果も望める。

精肉や鮮魚売り場が店舗の奥に配置されているのは、来店客が店内を回遊するよう誘導するため。他の商品も目に入ることになるため、「ついで買い」促進の効果もあるようだ。

一方、店ごとに来店客の購買行動を意識しているのが惣菜売り場の配置だ。住宅地や郊外型の店舗では、生鮮食品(青果、鮮魚、精肉)購入後に惣菜を選ぶ流れが一般的。だが駅前や商業地区では、仕事帰りの需要を意識して入り口近くに配置されることが多いという。

これらはほんの一部に過ぎないが、つまりスーパーマーケットにはこうした緻密な仕掛けが施されているのである。全国に2万店以上あり、毎日数千万人が来店するだけのことはある。

食べなければ生きていけない人間にとって必要不可欠なスーパーマーケットは、景気に左右されにくい業種のひとつでもある。すなわち、それが「スーパーマーケットで経済がわかる」という本のサブタイトルの根拠でもあるわけだ。

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