<過激派組織による破壊の象徴だったイラク北部のモスルで、宗派を超える歴史的建造物の再生が進んでいる>

かつて過激派組織「イスラム国(IS)」が首都にしていたイラク北部の歴史都市モスルは、瓦礫の中から立ち上がり、文化的復興における重要な節目を迎えている。

【画像】歪みまで再現されたミナレット

イラク第2の都市モスルは、2014年から2017年にかけてISの主要拠点となり、破壊の限りを尽くされた。

キリスト教を含む多様な宗教にゆかりのある聖地は冒涜され、信者たちは逃亡を余儀なくされた。米国主導の「有志連合」による空爆の支援を受けたイラク政府軍が都市解放の戦いを進める中で、多くのモニュメントやコミュニティが破壊された。

ユネスコによると、イスラム国の戦闘員はモスルの文化遺産を標的にし、写本や古代の遺物を略奪。2017年の戦闘終結時点で、旧市街の80%が瓦礫と化していた。

しかしその後は、ユネスコが主導するモスル復興プロジェクトの下、宗教施設4カ所、歴史的住宅124棟、地域の教育・訓練プログラムなど、旧市街の修復のために1億1500万ドル以上が投じられた。主な資金源はユネスコ文化遺産緊急支援基金、アラブ首長国連邦、EUだ。

「AIに使われるか、AIを従えるか」 一橋大学が問う、エージェント時代の「次世代エグゼクティブ」の条件
「AIに使われるか、AIを従えるか」 一橋大学が問う、エージェント時代の「次世代エグゼクティブ」の条件
復興した宗教融和の象徴