<在米ベネズエラ人が集まるドラルで、かつての政治談議が消えつつある。沈黙の背景には、祖国への恐れと米国の移民政策がある>

フロリダ州ドラル。マイアミの中心部から車で20分ほどのこの街は、住民の約4割がベネズエラにルーツがある。

多くの住民は、人気レストラン「エル・アレパソ」に集まって、熱い政治談議に花を咲かせるのが常だった。

店の近くの駐車場にひっそりと立つシモン・ボリバルの胸像(19世紀に南米諸国を植民地支配から解放した英雄だ)と、街外れにあるドナルド・トランプ米大統領の豪華ゴルフリゾートは、ドラルに影響を与える2つの大きな要素を象徴する存在だ。

米シンクタンクの移民政策研究所によると、現在アメリカにいるベネズエラ生まれの人の数は77万人以上。その約半分がフロリダにいる。とりわけドラルを含むマイアミ圏は約17万4000人が暮らす。

だが今、エル・アレパソでかつてのような活発な政治談議は聞かれない。

2025年にノーベル平和賞を受賞したベネズエラの野党指導者マリア・コリナ・マチャドのポスターが貼られているが、彼女の話をする客もいない。

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沈黙を深めるTPS停止と報復