<ムスリムの次期NY市長登場で、再び激しく盛り上がる、イスラム恐怖症というアメリカの病>


▼目次
SNSで相次ぐマムダニへの「ヘイトスピーチ」
「イスラム恐怖症」を喜んで利用する共和党

ドナルド・トランプ米大統領は11月21日、ゾーラン・マムダニ次期ニューヨーク市長をホワイトハウスに招いた。

金持ち優遇策が大好きなトランプと、民主社会主義者を自称するマムダニは、かねてからお互いを激しく批判していた。それだけに、どんな舌戦が繰り広げられるのかと、メディアも有権者も会談を興味津々で見守っていた。

ところがふたを開けてみると、2人は終始笑みを浮かべてニューヨークへの愛を語り、トランプはマムダニが「偉大な市長になる」と言い切った。

この展開に、拍子抜けを通り越して怒りを爆発させているのが、トランプの有力な支持基盤である共和党右派だ。

「ジハード(聖戦)主義の共産主義者を、大統領執務室でデスクの後ろに立たせるなんてどうかしてる」と、トランプ顧問を自負し、陰謀論者としても知られるローラ・ルーマーはX(旧ツイッター)に投稿した。

「私は悲しい T_T」陰謀論者ローラ・ルーマーのX(旧ツイッター)投稿 11月22日

マムダニは、アフリカのウガンダでインド人の両親の下に生まれ、子供の時、アメリカに移住した。そしてイスラム教を信仰している。これまでの活動を見る限り、ジハード主義のような過激思想とは無縁のようだが、共和党はお構いなしだ。

全米レベルでは無名に近かったマムダニが今年6月、ニューヨーク市長選に向けた民主党予備選で予想外の勝利を収めて以来、共和党の関係者やメディアの間では、イスラム恐怖症をあおる言論が急拡大している。1月1日にマムダニが市長に就任すれば、この傾向はもっとひどくなるだろう。来年は中間選挙が控えているから、なおさらだ。

人種差別は「普通のこと」