旧ソ連製地雷が爆発
だが、ロイター通信の調査報道によれば、独立した立場の地雷除去の専門家は、7月以降に国境地帯で爆発した地雷は新たに敷設された疑いが濃厚だと指摘。ロイターの記事は誰が敷設したかを特定していないが、カンボジア側による敷設を強く示唆している。タイ軍によると、爆発した地雷の多くは旧ソ連製の対人地雷PMN2で、タイ軍は備蓄していないタイプのものだ、というのだ。
10日の爆発後、爆発でできた穴の中からPMN2の破片が見つかり、穴の近くにほかにも3個のPMN2が敷設されていることが分かったと、タイ陸軍のウィンタイ・スバリ報道官は日刊紙カオソッドの英語版に語った。
「この行為はカンボジアが緊張緩和に誠実に取り組んでいない証拠」だと、ウィンタイは断定。「調印された合意に対する明らかな違反行為であり、タイの立場と取り決めに影響を与えることになる」と警告を発した。
一方、カンボジア政府は10日の声明で、「国境地帯にわが軍が新たに地雷を敷設したというタイ側の主張」を全面的に否定。カンボジア内戦中に敷設された地雷の残りが爆発したと思われると述べ、「(わが国は)国際社会の盛大な祝福の中で調印された和平合意を引き続き遵守する」と宣言した。
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