このような現象を見ると、日韓両国には相手国の文化やライフスタイルに興味を持っている人が非常に多いことが分かる。先日久しぶりに福岡へ行ったが、福岡の街中に韓国人観光客があまりにも多く、まるでソウルにいるような気持ちになった。

今年1~3月に日本を訪れた韓国人は国別ランキングで1位の約160万人。昨年同期から1万7944%もの伸び率だった。逆も同じで、1~3月に韓国を訪れた日本人は約35万人。昨年同期比で6337%の伸び率を見せ、国籍別観光客で日本人が1位を占めた。

距離が近いからとはいえ、コロナ明けに日本では韓国が、韓国では日本が旅行先として大人気になっているのは素直にうれしい。長い目で見ても、人々の往来が頻繁に行われることによってお互いの理解が深まる良いきっかけになるのではないかと思う。

もちろん、日韓の政治関係も大事である。民間レベルでは解決できないこともきっとあるはずだから。

ただし、相手国への関心を持ち、お互いの文化をリスペクトしながら交流をしていけば、万が一日韓関係がまた複雑になったとしても乗り越えられる気がする。だからこそ、今の流れはとてもありがたい。両想いのような今を大事に、どんどん盛り上がることを願うばかりだ。

 韓国と日本どっちが好きですか
  聞きくるあなたが好きだと答える
   ――カン・ハンナ
 歌集『まだまだです』所収

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ソウル出身。2011年に来日し、2020年に歌集『まだまだです』で現代短歌新人賞受賞。NHKラジオ「ステップアップハングル講座」に出演し、起業家としてコスメブランドも立ち上げた。著書に『コンテンツ・ボーダーレス』
韓国でも大ヒットの映画『THE FIRST SLAM DUNK』予告編
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