米バイオ医薬品会社のサミット・セラピューティクスは8日、中国で実施した肺がん治療薬「イボネスシマブ」の後期臨床試験で、一部の患者の生存率が米製薬大手メルクの抗がん剤「キイトルーダ」を投与した患者の生存率を上回ったと発表した。これを受けサミットの株価は9日、一時75%急騰し、過去最高値を付けた。
サミットはイボネスシマブを投与した患者は病気の進行なしに中央値で11カ月以上生存し、キイトルーダの効果を統計的に有意に上回ったと説明した。
今回のデータはサミットの提携先である中国の同業、アケソ(康方生物科技(開曼)有限公司)が行った試験から得られた追加データで、初期データは5月に発表された。
メルクの9日の終値は2.1%安となったが、アナリストらは、イボネスシマブの市場投入までなお時間がかかることから、キイトルーダが同薬との競争に直面する懸念は軽視した。
サミットは来年開始予定の世界的な臨床試験の詳細を明らかにしなかった。米議員はこれまで中国で実施される臨床試験を疑う傾向があるため、この試験が極めて重要になる。
米シティのアナリストは、イボネスシマブの効果を検証するには国際的な試験のデータが必要で、その結果が良好なら、同薬はキイトルーダを首位の座から降ろして新たな標準となる可能性があると指摘した。
[ロイター]

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