おかげで、わかりやすく派手な見出しの立つ憲法問題や原発問題は国会でもメディアでも取り上げられるが、むずかしい安全保障やエネルギー政策はアジェンダから除外され、政治家も国民もほとんど知らない。このため国会審議は中身のない憲法論争に終始し、政治家の失言を追及する「劇場政治」になる。
これは商業メディアの営業政策としては、やむをえない面もある。インターネットの影響力はまだ弱いが、マスコミがこうして排除してきたアジェンダを取り上げるところに意味がある。そしてこういう情報は、SNSやスマートフォンなどで若い世代には瞬時に伝わる。紙の新聞しか読んでいない政治家は、そのうち彼らに見捨てられるだろう。