米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は12日、バイデン大統領が示したパレスチナ自治区ガザ停戦案に対しイスラム組織ハマスが変更を提示したものの、「多くは軽微で、予想外の内容ではない」と述べた。

一方、国連安全保障理事会の決議で概説されたものとは大きく異なる提案もあると指摘。米国はエジプトやカタールと協力し、提案の溝を埋めるという考えも示した。

ブリンケン米国務長官もハマスが停戦案を巡り「多数の変更」を提示したが、米国はハマスとイスラエルの間の調停を続けていくと述べていた。

これに対し、ハマス幹部のオサマ・ハムダン氏は、ガザ停戦案に対し新たな提案を行ったという報道を否定。アラブ系テレビ局に、提案を拒否しているのはイスラエルだという考えを改めて示し、米政権がイスラエルに同調していると非難した。

ハマスは12日夜の声明で、交渉には前向きに取り組んでいるとし、イスラエルがガザを巡る恒久的停戦、完全撤退、復興、パレスチナ人囚人の解放につながる合意を受け入れるよう米国が圧力をかけるべきと訴えた。

またハマスは、米国はバイデン大統領が5月末に示した停戦案をイスラエルが受け入れたと主張しているが、「イスラエル当局からこの受け入れを確認する発言は聞いていない」とも指摘した。

[ロイター]
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