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サウスカロライナ州パリスアイランドの海兵隊基地で54時間の訓練を終えた式典に参加する新兵たち。これ以降は新兵ではなく一人前の海兵隊員になる(2022年3月) ROBERT NICKELSBERG/GETTY IMAGES

調査機関エシュロン・インサイツが今年10月23~26日に有権者1029人を対象に行った世論調査によれば、アメリカが大規模な紛争に突入した場合、軍に志願して兵役に就くことを希望しない人は72%に上り、希望する人は21%にとどまった。

この世論調査は、イスラム組織ハマスが10月7日にイスラエルを攻撃した後に実施された。

だがシュガートは、この結果を見るときは文脈を考慮すべきだと言う。

「アメリカが戦争に参加する理由が、この答えには大きく関わってくる。私は9.11同時多発テロの前に軍隊にいたが、社会の多くの人々は(同時テロ以前は)軍のことなどあまり考えていなかった」

「わが国の歴史を見れば、戦争に参加するには十分な理由がなければならない」と、ミリタリー・リクルーティング・エキスパーツ社のデービッド・ユースティスCEOも言う。

例えばベトナム戦争を支持する上で、アメリカ人は理由を必要とした。

しかしアフガニスタンでの戦争は「自分たちの国であれだけのこと(9.11同時多発テロ)が起こったからこそ、即座に、広く支持された」と、ユースティスは言う。

「アメリカ人はそれが必要なことだと確信すれば、大抵は行動に移す。軍への入隊者が減っているのは全く別の問題で、非常に複雑な話だ」

調査機関J・L・パートナーズが10月初め、英デイリー・メール紙のためにアメリカの有権者1000人を対象として行った調査によれば、アメリカが侵略されたら「国のために戦って死んでもいい」と答えたアメリカ人が全体では過半数を占めた。

しかし年齢別に見ると、この答えは18~29歳の層で最も低かった。一方、ギャラップ社が6月に行った世論調査によれば、軍に対する信頼度は5年連続で低下し、60%にとどまった。

ミネソタ州兵を26年間務めたユースティスは、若年層は軍の新規採用の主要ターゲットだと語る。

今その対象は、1990年代半ば以降に生まれたZ世代だ。インターネット時代に育った彼らは「手っ取り早い満足」を得ることに慣れ切っていると、ユースティスは言う。

「私たちは、選択肢がとんでもなく多い『アラカルト社会』に生きている」と、彼は語った。「何でも手に入れようと思えば手に入るし、届けてもらうこともできる。スワイプやクリック一つで、大抵のものが手に入る」。

寝室で大学の学位を取得できる世界では、厳しい訓練は魅力的に映らないのではないかと、ユースティスは指摘する。

若者は高収入の仕事を追求
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