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ジャパロフ首相と共に GOV.KG

「私の娘も含めて、子供たちが英語かロシア語を話しているという現実が悲しい」と、ウメタリーブはあるインタビューで語っている。

「全ての子供がキルギス語の基本的な単語を30個覚えれば、一つの勝利と言えるだろう」

4人はキルギスの伝統的な衣装こそ着ていないが、英語版の動画の一部でキルギスの文化を紹介している。

今年3月に発表した新曲「ラーニング・ノマド・ゲームズ」は、動画の再生回数は85万回とDビリオンズとしては少ないが、最も世界に知られたキルギスのポップカルチャーの1つになった。

こうした文化的なプロモーション効果に、キルギスの政府関係者も注目している。5月30日、アキルベク・ジャパロフ首相(内閣議長)はDビリオンズの文化的貢献を表彰した。

文化を外交の力に変える

この賞の背景には、キルギスがIT部門とクリエーティブエコノミー(創造経済)の発展を熱望していることがある。

政府は21年にデジタル開発省を創設し、情報通信技術分野の労働者を誘致するプログラム「デジタルノマド」の下、国外から1119人を受け入れている。

キルギス国内のITコミュニティーは既に充実しており、Dビリオンズはその中で積極的な役割を果たしている。23年の中央アジア・テックアワードでは「エクスパンション・オブ・ザ・イヤー」を獲得し、近くシリコンバレーを訪れる予定だ。

キルギスのIT部門の発展は経済成長につながると期待されるだけでなく、外交や国のソフトパワーの拡大をもたらす可能性もある。例えば韓国当局は、Kポップの人気を外交的な影響力に変えている。

グローバルサウスの知名度とパワーの向上を反映