サルダリザデはさらに、別の画像をツイッターに投稿。一部のインターネットユーザーが拡散しているもので、ゼレンスキーと彼の元顧問であるオレクシー・アレストロビッチが1999年にニューヨークで撮影したとする「明らかな捏造写真」だと説明した。

「あまりにもあからさまな捏造だから拡散されないと思うかもしれないが、今はこういう時代なんだ」と彼は述べた。

過去には、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に影武者がいるという説が出回ったこともある。

ロイター通信は2020年2月、ロシア国営タス通信がインタビューの中でプーチンに「あなたは本物ですか」と尋ね、プーチンがそれに「はい」と答えたと報じた。プーチンはこの時、公の場に出る際に安全上の理由から影武者を使う提案が過去にあったが、それを断ったとも語った。

ゼレンスキーもこれまで、さまざまな偽情報の標的にされてきた。たとえばウクライナ国内で大規模デモが起きているとしてソーシャルメディア上に投稿された動画は、本誌が調べたところ、古い映像を切り取ったもので、ウクライナで撮影されたものでもないことが分かった。

プーチンには「影武者が3人いる」という説も

2022年12月にゼレンスキーが米首都ワシントンを訪問した際には、バイデン夫妻と3人で写真撮影を行ったが、この時にバイデンがゼレンスキーのお尻を触っていたとする画像が出回った。これについても本誌とロイター通信がファクトチェックを行い、「修正が加えられた画像」であることが分かっている。

プーチンについては、過去にウクライナの当局者などの間からも「影武者説」が浮上している。ウクライナ国防省のキーロ・ブダノフ情報総局長は2022年10月、英デイリー・メール紙に対して、プーチンは少なくとも3人の影武者を使っており、いずれの影武者もプーチンに顔を似せるために整形手術を受けていると語った。

米陰謀論集団のQアノンも、ドナルド・トランプ米前大統領が影武者を使っていると主張している。

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