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コルウェジとルブンバシを結ぶ幹線道路脇のボタ山。この辺りは豊かなコバルト産地だが、人々の暮らしは貧しい MICHAEL ROBINSON CHAVEZーTHE WASHINGTON POST/GETTY IMAGES

ずっしりと重く、表面はごつごつしており、青緑と空色が交じった美しい色と、銀色の斑点、それにオレンジと赤のまだらで彩られている。コバルトとニッケルと銅の色だ。

コバルトは皮膚に触れたり吸い込むと有害だが、手掘りで採掘する人々にとって最大の心配の種ではない。鉱石には放射性のウランが少しだけ含まれることもある。

私は石を地面に落とし、フィリップの後から採掘場に入っていった。採掘している人々が物珍しそうな視線を送ってくる。奥に進むと、泥とほこりにまみれた8~35歳の6人の男性グループに出会った。

「ジャンボ」とフィリップは挨拶した。ジャンボはスワヒリ語で「こんにちは」を意味する言葉だ。「ジャンボ」と男たちも返した。

男たちは直径6メートル、深さ5メートルほどの穴の中で作業していた。男の子たちは小さいショベルで地表の近くを、大人は粘土のような堆積物を深く掘り返している。穴の底には深さ30センチほどの赤銅色の水がたまっている。

最年長の男はフォースタンといった。彼は痩せて鍛えられた体の持ち主で、プラスチックのサンダルとオリーブ色のズボン、薄茶のTシャツに野球帽を身に着けていた。

貧困の悪循環を生むシステム

フォースタンは日頃、弟と義理の弟、妻、いとこ、3人の子供と一緒に働いていると言う。彼らは毎日、泥や土やヘテロゲン鉱を掘り起こしては大きな麻袋に詰める。

袋にたくさん詰められるよう、大きな岩は金属製の槌で小石サイズに割る。袋がいっぱいになると近くの池に運び、中身を金属製のふるいにかける。選別されたヘテロゲン鉱は元の袋に戻される。

「一日が終わる頃には、ヘテロゲン鉱の袋が3つ出来上がる」と、フォースタンは言った。「私たちはそれをKICOの近くまで運ぶ。そこには仲買人が来る。私たちは仲買人にコバルトを売り、彼らは袋を集積場に運び、そこで売り払う」

「自分たちでコバルトを集積場まで運ばないのはなぜ?」と、私は尋ねた。

「バイクがないからだ。自分で集積場まで運ぶ採掘屋もいるが、これは危ない。コンゴでは鉱石を運ぶのに許可が要る。もし許可なく鉱石を運んでいるところを警察に見つかったら逮捕されてしまう」と、フォースタンは説明してくれた。

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