それから、私の教え子の看護師たちが、本当に献身的に看護をしてくれるんです。彼女たちのやさしい気持ちが伝わってきて、感謝しかありません。夫の気持ちもわかりました。仕事が忙しいのに、毎日面会に来てくれる。この前、夫に私のことをどう思っているか聞いたんです。そうしたら『よくなってほしいと思っているに決まっているじゃないか』と言って、少し涙ぐんでました。私は家族にも大事に思われていることをあらためて実感しました。いま、とても幸せです。がんになって初めて、こんなに幸せを感じている。不思議ですよね」

彼女は部下思いのやさしい看護師です。まわりからも慕われて、頼りにされていました。そんな彼女ががんになり、苦しみを味わったにもかかわらず、自分の人生を肯定的にとらえられるようになっていました。

病気は自分の人生を見つめ直すよい機会です。苦しみ、葛藤するなかで、自分のこころが成長できるのだと思います。そう考えると、病気は不幸な面ばかりではないと言えるのではないでしょうか。

また、あちらで会いましょう』

 ――人生最期の1週間を受け入れる方法

 四宮敏章 著

 かんき出版

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