反則ワザにもNGはある

こうした正解のないところから正解っぽいものを見つけ出す能力を競うコンテストがあるのを、みなさんご存じでしょうか。

それは「エッグ・ドロップ・コンテスト」という競技で、高いところから生卵を割らずに落とす装置をつくる実験コンテストです。

90年代半ば頃からアメリカの大学などで開催されるようになって、近年は日本の中学や高校でも行なわれています。

細かなルールは大会によって違うのですが、だいたい以下のようなかたちです。

・校舎の3階(高さ10メートル)から卵を落とす

・紙とセロハンテープは使ってもOK

・卵が割れたら失格(ヒビが入っても失格)

限られた道具を使って卵が割れない装置をつくるのですが、考え方としては「落下時の衝撃を吸収する」か「落下速度を抑える」の2つになります。なので、ほとんどの人は「衝撃を吸収するクッション型」か「落下速度を抑えるパラシュート型」のどちらかの装置をつくります。

でも、僕ならまったく別の方法を考えます。

まず紙を細長く切って、それを全部セロテープでくっつけて長いひもをつくる。そして、そのひもを卵にぐるぐる巻きにして、上からそのひもを降ろして着地させる。

どうでしょう?

ずるい方法だと思いますか?

「ひもで降ろす」という方法が「落とす」に含まれるかどうかは議論になりそうですが、ルールには反していません。

「ひろゆき流 ずるい問題解決の技術」

ただし、反則ワザにもNGはあります。

それは被害者がいる場合です。

エッグ・ドロップ・コンテストの場合、先ほどのずるい手を使っても、誰にも被害はおよばないので問題はないと思うのですが、物理的な被害が発生する場合は、別の解決策を探したほうがいいでしょう。

ひろゆき

2ちゃんねる創設者
東京都北区赤羽出身。1999年、インターネットの匿名掲示板「2 ちゃんねる」を開設。2015年に英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。YouTubeチャンネルの登録者数は155万人。著書に『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』(プレジデント社)、『なまけもの時間術』(学研プラス)などがある。

※当記事は「PRESIDENT Online」からの転載記事です。元記事はこちら
presidentonline.jpg
このように、ルールのスキをついて、反則ワザかもしれないけれど間違いではない方法を考えるのが、僕はけっこう好きです。もちろん法に触れる方法はダメなのですが、問題が解決できるのであれば、「ずるいと思われるかな」といった他人への感情は考慮する必要はないと思います。